コロナ禍の家計消費の変化を観察する
コロナ禍の家計消費の変化を観察する

コロナ禍の家計消費の変化を観察する

複数人での外食が懐かしいですね

こんにちは。合同会社長目の小川です。最近食べ過ぎで太ってきたので、ダイエットしないとまずい気です。でも早く焼き肉を食べに行きたいと思っております。

6月4日に総務省が家計調査(2021年4月分)を発表しました。家計調査は、各家庭のお財布事情を調べた統計調査で、毎月発表されています。そのデータを見ると、家計の消費傾向や貯蓄傾向が分かります。また、消費支出の項目は600以上もあり、詳細な支出の変化が捉えることができます。そのため、コロナ禍の家計行動は急速変化を理解することにも役立ちます。

今回は、2021年4月分の2人以上世帯の消費支出の項目を取り上げます。新聞などで前年比の消費支出が13%増加したと報じられています(実質額のデータ)。前年比では支出がかなり増えたことは分かります。一方で、2020年ははじめての緊急事態宣言で、大きく消費が落ち込んだ年でした。

この記事では2019年比の支出額や、内容の変化をとりあげます。

ここ5年の支出金額の推移

ここ5年の支出金額(名目)の推移はグラフ1のようになっています。全体の傾向としては3月、12月に消費が増え、2月は日が少ないのもあることから少なくなるという感じです。2020年のデータは紫の線で、4月、5月に大幅に減少しその後戻ったのが分かります。2021年のデータはオレンジで、1月、2月が全国的な緊急事態宣言で低下し、3月、4月は大きく戻り、ここ5年の最高値の2019年の値と並ぶ形となっています。

グラフ1 ここ5年の消費支出額(名目・円)の推移

10分類の前年比・前々年比

つづいて、2021年4月の消費支出額を10分類したデータの、前年比(グラフ2)、前々年比(グラフ3)を観察します。

グラフ2 10分類の前年比
グラフ3 10分類の前々年比

前年比では被服及び履物(衣服とくつ)、教養娯楽、その他の支出が増加していることが分かります。それぞれ前値比+85%、+26%、+18%です(値は小数点1位を四捨五入)。減少しているのは光熱・水道の-8%のみとなります。

前々年比では、住居、家具・家事用品、交通通信が増加しています。それぞれ+31%、+13%、+7%です。減少しているのは被服及び履物、教育娯楽、光熱・水道となります。それぞれ-16%、-16%、-3%となります。

被服及び履物や教育娯楽は前年比で大きく伸びている一方で、通常時に比べると-16%と大きく減少していることが分かります。トレンドとして増加しているのは、住居や家具・家事用品で、在宅時間が増え、家の中の製品が増えている雰囲気が感じられます。

より細かい品目を観察する

支出額のデータには600以上のデータがあり、個別にどのようなものの購入が増加している、また減少しているということも観察できます。

増加分の観察

まずは、どのようなものが増加しているか調べてみましょう。前年比(表1)で見ると、スポーツ観覧料や遊園地、文化施設の入場料が大きく増加しています。この辺りは、2020年には全面的に閉鎖されていたため、前年比では回復が大きくなっています。

表1からは次のような傾向が感じられます。

– 野菜などの食料品の購入額は前々年比で増加している。在宅ワークが終わっても人々が外食を控えている

– ケーブルテレビ受信料が増加している。在宅での娯楽が求められている

– ハンバーガーの購入額が増加している。宅配は簡単に食べられるものが求められている

表1 増加分(左・前年比、右・前々年比)

減少分の観察

続いて、減少しているものをとりあげます。前年比で減少しているのは、食材です。そのほか、浴用・洗顔せっけんというのが入っているのは興味深いところです。

前々年比をみると、旅行用品、施設への入館料、外食代などが減少が大きかったものとなっています。そのほか、次のようなことが考えられます。

– サンマは前年比、前々年比とも減少幅が大きくなっている。サンマは近年、不漁が続いており、在庫が尽きたかのうせいがある  https://www.nhk.or.jp/ohayou/biz/20201016/index.html

– 口紅の売り上げは減少傾向が継続している。マスクが口紅需要を落としている

– 外食の落ち込みは依然大きい。洋食-32%、中華-31%、和食-24%

表2 減少分(左・前年比、右・前々年比)

まとめ

家計調査の消費支出の項目を観察しました。このように、経済指標では詳細なデータが発表されており、データを活用することにより色々な変化の傾向をつかむことができます。

それらの傾向から、消費者の好みの変化を確認し、ビジネスを行われている商品の改良などに使うこともできます。

次回は、ビールと発泡酒の家計の支出はどちらが多いかが興味深かったので取り上げます。

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